開発者コンソールのシミュレーターでAPLスキルをテストする
開発者コンソールのシミュレーターを使用すると、さまざまなサイズの画面でAlexa Presentation Language(APL)スキルをテストできます。
前提条件: テスト用の最小カスタムスキル設定
シミュレーターでAPLスキルをテストする前に、スキルが以下のカスタムスキルの最小設定を満たしていることを確認します。
- 呼び出し名と、サンプル発話を使用する1つ以上のカスタムインテントを含む対話モデルを作成する。
- 対話モデルをビルドし、エラーがないことを確認する。
- 有効なエンドポイントを設定し、スキルコードをエンドポイントにデプロイする。
- APLインターフェース(
Alexa.Presentation.APL)を設定する。
開発者コンソールでのスキルの設定について詳しくは、ビルドページを参照してください。
APLインターフェースの有効化について詳しくは、Alexa Presentation Language(APL)に対応するようスキルを設定するを参照してください。
シミュレーターでAPLスキルをテストする
開発者コンソールのシミュレーターを開く
- 開発者コンソールを開き、テストするスキルを探して、編集をクリックします。
- テストタブをクリックします。
- スキルテストが有効になっているステージオプションで、開発中または公開中を選択します。
- シミュレーターを表示するには、デバイスの表示チェックボックスをオンにします。
- Alexaシミュレーターでスキルを呼び出し、テスト発話を入力します。
- 画面付きデバイスでコンテンツがどのように表示されるかを確認するには、スキルI/Oセクションの下までスクロールします。
さまざまなサイズの画面でAPL応答をテストする
テストシミュレーターでは、APLコンテンツが画面付きデバイスでどのように表示されるかを確認できます。画面シミュレーターを表示するには、スキルI/Oセクションの下までスクロールしてください。

| UI要素 | 説明 |
|---|---|
|
1 |
デバイスの表示 - 選択すると、画面デバイスシミュレーターが表示されます。シミュレーターはスキルI/Oセクションの下に表示されます。 |
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2 |
Viewportドロップダウンリスト - さまざまなViewportから選択してプレビューします。新しいViewportを選択すると、スキルセッションがリセットされます。このため、スキルを呼び出す「前」に、テストするViewportを選択します。 使用可能なViewportの詳細については、さまざまなViewportをテストするを参照してください。 |
|
3 |
Smart Motion Simulator On - Echo Show 10など、ユーザーに向かって画面を回転させることができるデバイスのシミュレーターを開く場合に選択します。このトグルボタンは、デバイス、大のViewportを選択すると表示されます。 Smart Motionシミュレーターの使用方法の詳細については、Smart Motionシミュレーターを使用するを参照してください。 |
|
4 |
Alexaシミュレータータブ - フィールドに発話を入力してスキルを呼び出し、テストします。マイクをクリックして音声でテストすることもできます。 |
さまざまなViewportをテストする
スキルI/Oセクションの下にあるドロップダウンリストから、さまざまなタイプのデバイスを選択できます。選択されたデバイスに応じて、スキルに送信されたリクエストのcontext.Viewportプロパティで提供されるデータが決まります。
使用できるデバイスは、Alexa Presentation Language(APL)ドキュメントで使用するViewportプロファイルパッケージに含まれるViewportプロファイルに対応しています。
- デバイス、円形、小(480 x 480)
- デバイス、横長、小(960 x 480)
- デバイス、横長、中(960 x 600)
- デバイス、横長、大(1280 x 800)
- デバイス、横長、特大(1920 x 1080)
- デバイス、縦長、中(1080 x 1920)
- TV、横長、特大(960 x 540)
- モバイル、小(600 x 1024)
- モバイル、中(1024 x 600)
- モバイル、大(1280 x 800)
Viewportのプロパティについて詳しくは、Alexa Viewportプロファイルパッケージを参照してください。
テスト用にカスタムデバイスプロファイルを作成することもできます。カスタムプロファイルは、ほかのタイプのデバイスでスキルがどのように表示されるかをテストする場合に便利です。カスタムプロファイルを使用して、ビデオ再生をサポートしていない画面付きデバイスでスキルがどのように動作するかをテストすることもできます。
カスタムデバイスプロファイルを作成する
- 開発者コンソールのシミュレーターで、スキルI/Oセクションのドロップダウンリストをクリックして、標準のViewportのリストを開きます。
- リストの一番下までスクロールし、カスタムデバイスを追加をクリックします。
-
ドロップダウンメニューおよび項目から、表示するViewportのプロパティを変更します。
形状、ピクセル幅、ピクセル高さ、ピクセル密度を設定できます。デバイスがサポートしている特定のビデオコーデックを選択したり、ビデオを許可しないを選択してビデオ再生をサポートしないデバイスを作成したりすることもできます。
- 適用をクリックします。
カスタムデバイスは、現在のブラウザのセッション中は引き続き使用できます。ブラウザを閉じてからシミュレーターを再度開いた場合、カスタムデバイスを再作成する必要があります。
Smart Motionシミュレーターを使用する
Smart Motionシミュレーターでは、モーション対応デバイスとユーザーを上から見た俯瞰ビューの横にAPLドキュメントを表示します。APLドキュメントのビューで、ドキュメントを操作できます。Smart Motionシミュレーターでユーザーのアイコンを移動すると、デバイスがユーザーを追跡し、画面をユーザーのいる方向に向ける様子を確認できます。
シミュレーターは、デバイス、横長、大のViewportで使用できます。シミュレーターを有効にするトグルボタンが表示されない場合は、デバイス、横長、大が選択されていることを確認してください。


| UI要素 | 説明 |
|---|---|
|
1 |
デバイスアイコン - 回転できる画面付きのデバイスを表します。このアイコンが回転し、デバイスがスキルに応答してどのように動くかを示します。 |
|
2 |
ユーザーアイコン - ユーザーを表します。このアイコンをクリックすると、ウェイクワードを発話するユーザーをシミュレートできます。シミュレーター上の任意の場所をクリックしてユーザーを別の場所に移動し、デバイスの反応を確認できます。 |
|
3 |
デバイスの視野 - 影付きの領域は、デバイスのカメラの視野を示します。シミュレーター上のクリックした場所にユーザーを移動できます。 |
|
4 |
回転/モーションコマンド - デバイスの現在の回転角度と最後に実行されたモーションコマンドを表示します。 |
ウェイクワード応答をシミュレートする
ユーザーがウェイクワードを発話してスキルを呼び出すと、デバイスはビルトインモーションで対応し、ユーザーに画面を向けるなどの動作を行います。このビルトインモーションは「ウェイクワード応答」と呼ばれます。スキルで使用するウェイクワード応答を設定できます。
シミュレーターでスキルのウェイクワード応答をテストし、部屋の中でユーザーが移動する様子をシミュレートできます。
スキルのウェイクワード応答をテストする
- 開発者コンソールのシミュレーターで、スキルI/Oセクションのドロップダウンリストをクリックして、標準のViewportのリストを開きます。
- デバイス、大のViewportを選択し、Smart Motion Simulator Onオプションを選択します。
- スキルを呼び出します。
- シミュレーターで、Click user to say wake wordと表示されるまで、ユーザーアイコンにカーソルを合わせます。
-
ユーザーをクリックします。
デバイスのアイコンが、設定済みのウェイクワード応答に応じて変化します。
たとえば、ウェイクワード応答が
turnToWakeWordの場合、デバイスはユーザーアイコンの方向を向くよう回転します。
ユーザーが部屋の中を移動する様子をシミュレートする
- 開発者コンソールのシミュレーターで、スキルI/Oセクションのドロップダウンリストをクリックして、標準のViewportのリストを開きます。
- デバイス、大のViewportを選択し、Smart Motion Simulator Onオプションを選択します。
- スキルを呼び出します。
- 新しい場所にユーザーを移動するには、シミュレーター上の任意の場所をクリックします。
ウェイクワード応答の詳細については、ビルトインSmart Motionの動作(ウェイクワード応答)を参照してください。
Smart MotionとEntity Sensingをテストする
APL Smart Motion Extensionを使用すると、デバイスのモーションの状態に関する情報を取得したり、モーションを制御するコマンドを実行したりできます。APL Entity Sensing Extensionを使用すると、デバイスによって検出されたユーザーに関する情報を取得できます。
スキルでこれらのExtensionを使用する場合は、シミュレーターでテストできます。たとえば、スキルがGoToCenterなどのExtensionコマンドを実行すると、Smart Motionシミュレーターでデバイスのアイコンが移動する様子を確認できます。
Smart Motion Extensionでは、次の機能をテストできます。
PlayNamedChoreoコマンドを除くすべてのコマンド- すべてのライブデータプロパティ
- すべてのイベントハンドラー
Entity Sensing Extensionでは、次の機能をテストできます。
- すべての環境プロパティ
- すべてのライブデータプロパティ
- すべてのイベントハンドラー
Smart Motionシミュレーターの制限事項
このシミュレーターには、次の制限事項があります。
- Smart Motionの
PlayNamedChoreoコマンドをテストすることはできません。 - Smart Motion Extensionでは、
availableChoreos環境プロパティは使用できません。
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最終更新日: 2025 年 12 月 02 日