IAP用Appstore DevTestについて
アプリ内課金(IAP)用Appstore DevTestを使用すると、アプリをライブアプリテスト(LAT)に申請したり、Amazonアプリストアに公開したりする前に、ローカルでIAPフローをエンドツーエンドでテストできます。IAP用DevTestは、Appstore SDKバージョン3.0.3以降を使用するアプリと、Fire OS 6以降を搭載するデバイスをサポートします。アプリのIAP用DevTestにアクセスできるテスターを50人まで選択できます。
選択するテスターは、次のいずれかにアクセスできる必要があります。
- 署名付きバイナリ
または以下の要素。
- アプリソースコード
- 証明書とプライベートキー
環境を設定して統合を完了したら、Amazonアプリストア本番サービスでアプリ内課金をテストできます。
IAP用DevTestを使用する場合、バイナリファイルをアップロードして申請する必要はありません。つまり、バイナリファイルの申請が必要なライブアプリテストよりも少ない手順でアプリの変更をテストできます。IAP用DevTestを使用すると、開発中にローカルで問題をデバッグして修正でき、アプリが期待どおりに動作し、申請準備が整っていることを確認できます。
ライブアプリテストとの相違点
IAP用DevTestは、同じくAmazonアプリストアが提供しているライブアプリテスト(LAT)とは異なります。どちらの機能でもアプリのアプリ内課金をテストできますが、異なる点があります。
IAP用DevTestでは、以下のことができます。
- Amazonアプリストア本番サービスによるアプリ内課金のローカルテスト
IAP用DevTestでは、現在、以下のことはできません。
- テスターへのバイナリの送信または配布
- アプリのメタデータの公開
- 開発者コンソールで公開されていない、ローカルに設定されたアプリ内課金のテスト
必要な入力項目とサポートされる機能の詳細な違いについては、以下のセクションを参照してください。
入力データの相違点
次の表では、LATでのテストの作成に必要なデータやアクションと、IAP用DevTestへの登録に必要なデータを比較しています。
データまたはアクション | LAT | IAP用Appstore DevTest |
---|---|---|
アプリバイナリファイルのアップロード | 必須 | 不要 |
ターゲットのサポート対象デバイス | 必須 | 不要 |
アプリアイコン | 必須 | 不要 |
テキストメタデータ(アプリタイトル、カテゴリー、言語サポート) | 必須 | 不要 |
コンテンツレーティング | 必須 | 不要 |
テスター情報(Eメールアドレスなど) | 必須 | 必須 |
証明書 | 不要 | 必須 |
サポートされる機能
以下の表では、LATがサポートしている機能と、IAP用DevTestがサポートしている機能を比較しています。
機能 | LAT | IAP用Appstore DevTest |
---|---|---|
テスターに招待Eメールを送信 | ○ | × |
バイナリファイルをテスターに配布 | ○ | × |
アプリへのローカル変更のテスト | × | ○ |
本番サービスでのIAPのテスト | ○ | ○ |
IAP消費型アイテムのテスト | ○ | ○ |
IAP非消費型アイテムのテスト | ○ | ○ |
基本的なIAP定期購入型アイテムのテスト | ○ | ○ |
IAP用DevTestのワークフロー
次の図は、IAP用DevTestの登録からテストまでのワークフローを示しています。

詳細な説明
-
証明書を使用してアプリをIAP用DevTestに登録します。
Amazonアプリストアの利用が初めてで、アプリの申請履歴がない場合は、アプリのアプリパッケージIDを入力します。
注: Amazonアプリストアでは、LATとライブ申請にもこれと同じパッケージIDを使用します。 - [テスターを管理] ページで、自分自身またはほかの開発者やテスターを追加して、IAP用DevTestへのアクセス権を付与します。
- コードを変更してAPKファイルをビルドします。
- デバイスでIAPフローをテストします。
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Last updated: 2025年5月29日