1月の記事ではエンゲージメントレポートとユーザー獲得レポートについてご紹介しましたが、今月は最新のアプリの統計データレポートである 収益化レポートについてご紹介します。
収益化レポートは、グラフ形式の詳細な定期購入型アイテムレポートです。アプリで定期購入型のアプリ内課金(IAP)コンテンツを販売していて、これまでダウンロードセンターでスプレッドシートレポートを利用していた場合は、この新しい収益化レポートを利用することで、視覚化されたグラフからより詳細な情報を確認できるようになります。
上記の手順を実行すると、[概要] タブが表示されます。このタブでは、定期購入の概要レポートを確認できます。
[定期購入 - 概要] の上部には、6つの主要業績評価指標(KPI)が表示されます。
下にスクロールすると、[アプリの定期購入のパフォーマンスはどのような状況ですか?] というグラフが表示されます。
このグラフには、定期購入の総収益を示す折れ線グラフと、新規の定期購入、更新された定期購入、再びアクティブになった定期購入、キャンセルされた定期購入を示す積み上げ縦棒グラフが含まれています。
このグラフは、マーケットプレイス、デバイスタイプ、追跡する指標のタイプ、期間に応じて更新できます。
グラフの下には、同じデータの数値レポートを含む [データテーブル] が表示されます。
上部の [リテンション] タブをクリックすると、リテンションレポートと、[定期購入コホートのリテンション率を表示] というグラフが表示されます。
リテンション率とは、特定の期間(特定の月など)の新規定期購入のうち、それ以降の期間(現在など)も引き続きアクティブであるものの割合です。
つまり、上図の例では、1年前(2024年3月)に無料体験を利用したユーザーのリテンション率は20.33%であり、現在もこれだけのユーザーがこのアプリを定期購入していることがわかります。また、ユーザーがどの月に定期購入を解約したかも確認できます。この例では、5か月目にリテンション率が急激に低下していることがわかります。
さらに、このグラフを使用してコホートを比較することもできます。たとえば、定期購入の開始月が12月の場合と1月の場合とでユーザーのリテンション率に差異があるかなどを確認できます。
上部の [キャンセル] タブをクリックすると、キャンセルレポートが表示されます。
キャンセルダッシュボードの上部には、3つのKPIが表示されます。
つまり、キャンセルされた定期購入は特定の日の合計キャンセル数、自発的なキャンセルと非自発的なキャンセルはその合計数のサブセットとなります。
その下には、[アプリの定期購入のキャンセルトレンドを時系列で見るにはどうすればよいですか?] というグラフが表示されます。
このグラフは上記のデータを視覚的に表したもので、トレンドを時系列で確認し、通常とは異なるアクティビティ(この例では2月28日にキャンセルが急増しているなど)を把握することができます。
さらに下にスクロールすると、[定期購入をキャンセルする際に、ユーザーはどのような理由をあげていますか?] というグラフが表示されます。
定期購入をキャンセルする場合、ユーザーは以下のような理由の選択を求められます。
このグラフではこうした回答が視覚的に表示されるため、ユーザーが定期購入を解約する最も一般的な理由を確認し、それに合わせてアプリを更新することができます。
収益化レポートについては以上です。 ダウンロードセンターでは、定期購入型アイテムレポートも引き続きダウンロードできます。また、定期購入 - 概要レポートも新しく利用可能になっています。
これらのレポートについてのご感想や、その他レポートのご要望などがありましたら、Amazon開発者向けコミュニティスペース(英語のみ)でお知らせください。