Vega SDKリリースノート
Vega SDKの評価をお聞かせください。
Vega SDKバージョン0.23
0.23リリースの提供が開始されました。このリリースには、AIとパフォーマンスツールの更新、バグ修正、機能改善が含まれています。主な更新内容は次のとおりです。
- MCPサーバーの拡張 - Amazon Devices Builder Tools MCPサーバーに、SDKのインストールワークフロー、コードレビューの追跡、Node.js v24との互換性が追加されました。新しいプロンプトには、AIの支援でUIの滑らかさの問題を解決するための指示が含まれています。
- パフォーマンスツールの更新 - フレームドロップの指標に、より正確な計算方法が使用されるようになりました。また、Shaka PlayerアプリでTTFVF指標が再び取得されるようになりました。
- リンカー名前空間 - リンカー名前空間の適用により、アプリでシステムライブラリとの競合が発生するのを防ぎます。
- ACRの改良 - 新しいクラッシュソースアトリビューションがレポートに追加されました。
お知らせ
kepler CLIコマンドからvegaへの置き換え
kepler CLIコマンドは廃止されました。すべてのツールで、同等のvegaコマンドが使用されるようになりました。keplerエイリアスは、v0.23では下位互換性のために引き続き動作しますが、将来のリリースで削除される予定です。
必要な対応: すべてのスクリプト、CIパイプライン、ワークフローを更新して、keplerコマンドをvegaに置き換えてください。たとえば、kepler <シンボリケーションの引数>はvega <シンボリケーションの引数>に置き換えます。
KEPLER_SDK_PATH環境変数の廃止
Vega SDKの構成にKEPLER_SDK_PATHは不要になりました。複数のSDKバージョンをインストールして特定のバージョンを選択するには、代わりにVega SDK Managerを使用します。
必要な対応: シェルプロファイル、CIスクリプト、環境セットアップファイルから、export KEPLER_SDK_PATH=...を削除してください。まだ環境変数を必要とするツールが見つかった場合は、バグを報告してください。
Vega SDK Managerを参照してください。
連続フレームドロップを表す指標の計算方法の変更
連続したフレームドロップを計算するアルゴリズムが、vsyncベースのバケット処理を使用するように変更されました。これにより、滑らかさの測定値の精度が向上します。v0.23以降のフレームドロップ数は、以前のリリースとは比較できません。
必要な対応: 連続したフレームドロップを追跡するパフォーマンスダッシュボードやしきい値がある場合は、ベースラインを再設定してください。
アプリのKPIの測定を参照してください。
リンカー名前空間の適用
リンカー名前空間とは、共有ライブラリを別々のリンク環境に分けて編成する、ランタイムライブラリの分離メカニズムです。動的リンカーは、名前空間境界を適用することで、アプリにバンドルされたライブラリとシステムライブラリの競合を防ぎ、OSがアップデートされた後も安定性を維持します。アプリからシステムライブラリへのアクセスは、Vega OSの公開ABIリストを介してのみ可能です。また、サードパーティの依存関係はアプリパッケージ内にバンドルする必要があります。ビルド時のABI検証(SDK 0.22以降で利用可能)と実行時強制を組み合わせることで、問題を早期に検出し、コンプライアンスを確保できます。これは、C/C++ライブラリ、サードパーティのネイティブSDK、カスタムターボモジュールなど、Vega OSで動作するすべてのネイティブコードに適用されます。詳細については、リンカー名前空間によるネイティブライブラリの管理を参照してください。
コンテンツランチャーからの検索の削除
コンテンツランチャーで検索機能がサポートされなくなりました。コンテンツランチャーは、再生や早戻しなどのナビゲーション操作に使用できます。
新機能
AI支援によるUIの滑らかさの問題の診断と解決
プロンプトベースのソリューションを使用して、UIの滑らかさ/スクロールの問題の診断と修正を行えるようになりました。次のような質問をたずねることができます。
@vega why is scrolling slow in my app?(@vega アプリのスクロールが遅い理由は何ですか?)
@vega improve my app fluidity(@vega アプリの滑らかさを改善してください)
@vega show me the hot functions in my scrolling code(@vega スクロール処理のコードからホット関数を表示してください)
@vega show me the stack trace for 'xyz' hot function(@vega 「xyz」というホット関数のスタックトレースを表示してください)
機能改善
MCPサーバー: SDKのインストールワークフローとNode.js 24
Amazon Devices Builder Tools MCPサーバーに、自動セットアップ用のSDKのインストールワークフロー、UIの滑らかさの問題を診断するAI支援プロンプト、Node.js v24との互換性(better-sqlite3からsqlite3への移行)が追加されました。
@amazon-devices/vega-devtools-mcpパッケージは@amazon-devices/amazon-devices-buildertools-mcpになりました。
Vega DevTools MCPサーバーのセットアップを参照してください。
Fire TVでの開発者モードの検出通知
Fire TVデバイスの [設定] > [My Fire TV] > [開発者オプション] に、Vega開発者ポータルにリンクするQRコード付きの通知が表示されるようになりました。これにより、開発者モードを簡単に見つけて有効にすることができます。
ACRのクラッシュソースアトリビューション
集約クラッシュレポート(ACR)の概要に、クラッシュの原因がアプリのコードにあるか、システムまたはフレームワークのにあるかを特定するために役立つ情報が追加されました。ACRレポートを使用すると、ワークフローを何も変更することなく、アクション可能なクラッシュアトリビューションを取得できます。
ACRの概要を使用してクラッシュをデバッグする方法を参照してください。
VVDのLanding Padホーム画面
Vega仮想デバイス(VVD)の起動時にLanding Padホーム画面が表示されるようになりました。この画面では、デバイスの登録手順がUIに直接組み込まれています。仮想デバイスから離れずに、VVDをAmazon Servicesのテスト用に登録できます。
解決済みの問題
複数のデバイスおよびWebViewの使用時のChrome DevToolsのデバッグに関する修正
このリリースでは、Chrome DevTools(CDT)の2つの別個の問題が解決されています。複数のデバイスまたはエミュレーターが接続されている場合、CDTは正しいターゲットに接続できませんでした。これは、ポートフォワーディングでデバイスシリアル番号が指定されていなかったためです。現在、CDTは常に正しいデバイスをターゲットにするようになりました。また、Vega StudioにCDTのターゲットの選択コンボボックス(ReactNativeとWebViewのどちらをデバッグするかの選択)が表示されませんでした。これは、WebViewのnpmパッケージのスコープが@amznから@amazon-devicesに変更された結果、パッケージが解決されなくなっていたためです。どちらの問題も解決されました。これまでCDTを使用するために余分なデバイスを切断しなければならなかった場合は、その必要がなくなりました。
Chrome DevToolsを参照してください。
Shaka PlayerアプリのTTFVF指標の復旧
Shaka Playerを使用するアプリで、KPI指標の「プレーヤーの開始までの時間」と「プレーヤーの開始から最初のビデオフレームまでの時間」(TTFVF)がnull値として表示されていました。根本的な原因は、KVAがShaka Playerに移行したため、ツールが以前に依存していたmediaplayer_createトレースが出力されなくなったことにあります。パフォーマンスツールが更新され、Shaka Player固有の新しいトレースが使用されるようになりました。これにより、どのShaka Playerアプリでも確実にTTFVF指標を取得できます。
アプリのKPIの測定を参照してください。
KPI Visualizerの月番号の修正
KPI Visualizerが生成する出力フォルダ名で、月を表す値が1つずれていました。これは、JavaScriptの月の処理がゼロから始まるインデックスに基づいているためです。1月は月0として表され、2月は月1、以下同様になっていました。これが修正され、月には1から始まるインデックスが使用されるようになりました。この修正は、KPI Visualizerの出力フォルダ名の月を解析するスクリプトや自動化処理にとって、互換性にかかわる重要な変更となります。月の解析ロジックを更新して、1から始まるインデックスの値(1~12)を想定するようにしてください。この修正の前に生成された過去の出力フォルダは、不適切な月の値のまま保持されます。
アプリのKPIの測定を参照してください。
Activity Monitorのメモリ表示
Activity Monitorのグラフで、想定とは異なり、メモリの値がメガバイト単位で表示されていませんでした。メモリのプロファイリングにActivity Monitorを使用する場合、これが正確なMB単位の値で表示されるようになりました。
アプリのKPIの測定を参照してください。
@amzn/から@amazon-devices/へのスコープの移行に関するブロッカーの解決
スコープ移行ツールによる移行中に、互換性にかかわるバージョンアップグレードが自動的に導入されることはなくなりました。移行ツールは、互換性を損なう可能性のあるバージョン変更について警告を表示するようになりました。ただし、それでもツールの実行後にすべての変更を手動で監査する必要があります。
Macでのメモリプロファイリングのアタッチの修正
Mac上のVega Studioで、「no shared libraries loaded」というエラーが原因でリソースのアタッチと読み取りを行うことができない問題が修正されました。この修正により、Macベースの開発者向けのメモリプロファイリングワークフローが復旧しました。
メモリリークの検出を参照してください。
スコープの移行とパッケージの管理
@amzn/依存関係が残っている場合に発生していたCLIテンプレートのビルドエラーが修正されました。- M1 MacのRosetta環境で発生していた
kepler-buildスクリプトのエラーが解決されました。 - KeplerCLIバージョンセットで、VVDと物理デバイスの両方でアプリの起動を妨げていた自動リンクエラーが修正されました。
開発者ツールとデバッグ
- 複数のデバイスが接続されている場合に発生していたChrome DevTools(CDT)の接続エラーが修正されました。
- WebViewのデバッグで、
@amznから@amazon-devicesへのスコープの変更後にパッケージが解決されず、CDTターゲットの選択コンボボックスが機能しなくなっていた問題が修正されました。 - デバッグツールとパフォーマンスツールが
KEPLER_SDK_PATHに依存しなくなりました。 - bin/toolsのVDAラッパースクリプトが引数を正しく渡すようになりました。
- メタデータファイルの読み取り中にエラーが発生すると、VVDの起動に失敗していました。今回の修正により、メタデータファイルの読み取りエラーが適切に無視されます。keplerコマンドの使用時に発生していたVVDの起動エラーは、SDK v0.23.xで解決されます。
既知の問題
Expoを~50.0.0に固定する必要がある
現在、SDKに含まれている約69個のexpo-*パッケージが、expoへのピア依存関係を「~50.0.0」ではなく「*」として宣言しています。これにより、互換性のないExpoバージョンが自動的にインストールされ、実行時にEventEmitterエラーとアプリのクラッシュを引き起こす可能性があります。修正が進められていますが、修正版が公開されるまでは、開発者が手動でExpoを固定する必要があります。
必要な対応: package.jsonの依存関係に「"expo": "~50.0.0"」を追加します。npm run cleanを実行した後、npm installを実行します。npm ls expoを実行して、50.0.xバージョンにのみ解決されることを確認します。アプリを再ビルドします。
$HOMEが設定されていないとSDK Managerのインストールが失敗する
$HOME環境変数が設定されていない場合、VVMのインストールが失敗します。これは主に、CI/CD環境とDockerコンテナに影響します。
回避策:VVMインストーラーを使用する前に、export HOME=$(eval echo ~$USER)を実行してください。
Vega SDK Managerを参照してください。
Vega Audioアプリ(VAA)リファレンスアプリがタイルの選択時にクラッシュする
リリースビルドのVAAリファレンスアプリでタイルを選択すると、アプリがクラッシュします。この問題はVPN以外では再現されません。MRCビルドでKAAリファレンスアプリを使用する場合は、この不安定性に注意してください。回避策はありません。
Last updated: 2026年6月18日

